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【スポーツファーマシスト】選手のドーピングに関する不安に寄り添っていきたい。

更新日:2月13日

薬学部卒業後の進路


長瀬 雅司さん

みゆき調剤薬局

公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)

公認スポーツファーマシスト

愛知水泳連盟医科学委員会委員

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 スポーツファーマシスト(以下「SP」)の資格は、日本アンチドーピング機構(JADA)により認定される。資格を保有する薬剤師は、禁止薬物に関する正確な知識に基づき選手たちに薬の使い方の指導やアンチドーピング(以下「AD」)の啓発活動を行っている。

 長瀬雅司さん自身、幼少期から水泳に取り組んできて、今でも体を動かすことが好きだという。そのため、薬剤師になってからも「何かしらスポーツに関わる仕事をしたい」と思っていた。同じ薬剤師の母や姉がSPの資格を持っていたことも、長瀬さんの資格取得の後押しとなった。

 現在、薬局で調剤業務に携わる傍ら愛知水泳連盟の医科学委員会に所属し、県の選手権などではブースをつくってADの啓発や相談に応じる活動を行っている。


身近な薬局の薬剤師はSPに適している


 長瀬さんが勤務する薬局の近くには大学があり、運動部に所属する学生もしばしば来局する。その際、彼らの処方薬に関する相談に乗ることもあるという。SPの資格は薬剤師であれば病院や製薬企業に勤務していても取得できるが、「相談のしやすさという点では薬局に勤務する薬剤師が適していると思います」と長瀬さん。

 長瀬さんのもとには名古屋を本拠地とするプロスポーツチームのトレーナーからサプリメントなどに関する質問が寄せられることもある。スポーツ好きの長瀬さんにとって、トップアスリートの支援に関わることは大きなやりがいにつながっている。

 ADに関する規則は毎年見直しが行われるため、愛知県薬剤師会で年1回開かれるSP向け勉強会に参加し情報のアップデートを行っている。2022年からは国体の出場条件に「ドーピングの講義受講」が加わった。今後は県の強化指定選手の合宿で、選手や保護者向けに講義を行っていく予定だという。

 近年ドーピング絡みのニュースを耳にする機会が増えた。しかし、国内の違反事案のほとんどは、処方薬やサプリメントにたまたま禁止物質が入っていた「うっかりドーピング」と呼ばれるものだ。長瀬さんは、これはSPの努力で減らせると話す。

 「ドーピングに関する相談先として、まだまだSPの認知度は低いと感じています。疑問や不安を抱える選手たちに、身近な薬局にそうした相談を気軽にできるスペシャリストがいるということを知っていただきたいです。そのためにも今まで以上の啓発活動が必要と考えています」


Profile

長瀬 雅司さん

みゆき調剤薬局

公益財団法人 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)

公認スポーツファーマシスト

愛知水泳連盟医科学委員会委員

2012年薬学部卒業。子供の頃に始めた水泳は、大学の6年間も休むことなく続け勉学との両立に励んだ。スポーツ全般が好きなので、週末になると野球やサッカーの試合観戦、ゴルフを楽しんでいる。ペットの犬の散歩は長瀬さんの担当で、大切な癒しのひと時だという。

 
 
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